2011/02/20

「令嬢の秘蜜」をプレイしての感想

「原画は良いけど、駄作」

ミュスカデが2011年1月28日に発売したエロゲー「令嬢の秘蜜」の感想は、この言葉に尽きるでしょう。出演声優の発表を記事にするほど期待していて、当日購入したエロゲー4本のうち、真っ先にプレイしたのですが、その分ガッカリ感も大きかったです。なお、私のプレイ状況ですが、貴美枝目当てでシナリオを進め、6~7種類ほどエッチシーンを見たあたりで、見切りをつけました。あとは日常テキストを読み流し、シーン回収率は9割程度です。

発売から約1カ月が経過し、ネットでもすでにいくつかレビューが出ていますが(Media Clip)、私もほぼ同意。日常会話シーンで音声が再生されなかった時など、PC側のバグを疑ってしまいました。まさかパートタイムボイスとは…。総じて、シナリオの“つながり”がムチャクチャで、エッチシーン前の会話とエッチ中の会話のテンションが食い違っている点には興ざめしました。

原画は肉感的で、非常に良いです。しかし、射精の有無や挿入の状態を示す差分CGがほとんどありません。差分CGはあって当たり前の存在過ぎて、近年は「むしろ不要なんじゃね?」と思ったりもしていました。ですが、令嬢の秘蜜をプレイすれば、その重要性に気付かされるでしょう。

 個々のエッチシーンは、シーン前の煽り不足、さらに差分CGなしというミソがついてしまっている以上、満足度が高いとは到底言えません。よくよく読めば、あるいは…とも思いますが、そこまでする気はいまのところないです。

 また、外野からの印象論ですが、商品情報の計画的な公開・製品PRも行われてはいないようです。サイトががまともに更新されなかったのは、公表できるようなタネがなかったからなのでしょう。前もって語るだけのあらすじがハナからない、体験版を作る余裕がない――─。更新されないことに若干のミステリアス、あるいは欠乏感を感じ、結果的に期待したわけですが、それも徒労に終わりました。

と、いうわけで、満足度の非常に低い作品でした。原画だけがよく、その他の要素が酷い作品を「CG集」と揶揄する人の気持ちが分かりました(笑) 正直、ミュスカデ次回作に求められるハードルは相当高いでしょう。少なくとも体験版をリリースしない限り、99.9%スルーするつもりです。

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