2009/06/29

「エロゲー向けネットブック」を再び考える

今年4月ごろ、エロゲー専用のネットブックをひとつ買ってみようかと思い立ったものの、あまりにも新製品が出るペースが速く、結局行動には至っていませんでした。そんなわけで今6月下旬になって再び、どんな製品があるかいろいろ調べてみました。

まずここ数カ月のトピックといえば、画面解像度1366×768ドット以上のモデルが増加したことだと思います。正確には、ネットブックと通常のノートPCの隙間を埋めるような形で、CULV(Consumer Ultra Low Voltage)プロセッサを採用した8~9万円前後の製品が登場してきています。具体的にはAcerのTimelineシリーズなどですね。

ただこれらは画面が大きな代わりに値段も高いので、気軽には買えません。個人的には6万円未満、できれば5万円台前半(カメラ量販のポイントを勘案して5万円を切るぐらい)が許容範囲だと感じています。Aspire One 751も、やはり高い。

そんなこんなで今具体的な候補に挙げているのが、Eee PC Seashell 1101HAです。7月中旬発売予定で5万7800円。Atom Z系CPUなので厳密にはネットブックではない(と思うの)ですが、その分画面は11.6型と大きい(ネットブックは通常10.1型くらい)。画面解像度1366×768ドットも確保されています。重量は1.38kg、ただしバッテリー駆動時間はスペック表レベルで10時間越えてます。

このモデル、デルのInspiron mini 10と仕様は似てますが、注文生産ではなく店頭持ち帰りできる点は大きく異なります。量販店のポイント値引きを考えれば結構オトク感あるのでは。もちろん実際の店頭で確認しなければ断言できませんが…。

とまあいろいろ考えつつも、7月中旬になるとまた新しい製品が登場して迷うことになるんだろうな…。ただ現状ではかなり買う気になってはおります。その後の顛末についてはまた後日あらためて。

2009/06/28

懸念だった「無差別恋愛」ですが、序盤は非常に手堅く、良い印象

6月25~26日発売ソフトが諸々到着しました。そこでさっそく、当ブログの検索キーワード的に注目度の高い「無差別恋愛」(イメージクラフトのOZ Project名義)からプレイしてみました。いまのところプレイ時間は2~3時間といったところで、エンディングもまだみていない状況です。以下に書いた感想は、ホントにホントの第一印象に過ぎませんので、そのあたりご承知おきください。

私がもっとも心配していた主人公とヒロインたちの関係性ですが、安心できる要因がいまのところは多いです。冒頭、メインヒロイン格の綾から、酒に酔った勢いもあって無理矢理童貞を奪われるのですが、 あくまでも性的な欲求あってのもので、(社会的な)いじめといった雰囲気はありません。選択肢の展開によっては「かつての憧れの人」である描写も僅かながらあります。

シナリオ序盤には全裸散歩(主人公、綾とも全裸でマンション内通路を闊歩)なんていうかなりキツいシーンもあるのですが、結果的にそれを見られてしまうのは隣室の未亡人ヒロイン・美智恵だけ。そこで綾に強制手コキされますが、そのさまをみた美智恵も思わず興奮してしまう、というフローになっています。

その後、美智恵に謝りに行き、労られつつ性交へと至る主人公。 異常、ご都合的な展開ではありますが純然たるファンタジーとしては非常に良い展開で、気持ちよく見られたシーンです。このほかのヒロインとはちょっとムリヤリな展開もありますが、アフターフォローがしっかりある(相手にきちんと謝る)ため、相手の人格を無視している感は比較的薄いと思います。女性陣の慰み者になるという感覚もほとんどありません。

なお主人公はショタ的、かつ女装の似合う主人公という描写ですが、CGでは顔をハッキリと確認できない仕様。性的にはオクテながら実は巨根で、女性もその虜になってしまうというタイプです。この件も含めて、作品序盤の展開は自分にとって安心できるものでした。

また性交シーンの描写はCG2~3枚を割いているケースが多いのも特徴でしょう。一番最初に見たCGは輪郭線がちょっと荒い気もしましたが、その後はあまり気にならず。変わっていたのは中出し描写時の精液差分CGがない、もしくは目立たないこと(外出し時はすごすぎるくらいの差分アリ)。画面を一瞬白く光らせるようなエフェクトもないので、抜くにはやや不便かもしれません。(勘違いだったようで、少なくともシナリオ中盤以降ではこのエフェクトありました)一方テキスト的な尺は標準的なレベルだと思います。許容範囲内。

なお声優については非公開の模様。もしかしたらエンディングなどで確認できるかも知れませんが、その際はご報告をば。聞いた感じ超・有名声優ではないと思いますが、演技面での不満はないです。むしろ非公開による“新鮮さ”というメリットを享受できました。

ところで本作についてネットで色々調べてみたのですが、どうやら数年来に渡って「発売日未定」だった曰く付きのソフトのようですね(リンク先のスケジュール表はおそらく2006年度)。さかのぼれば2003年発売のイメージクラフト関連サントラに、すでに無差別恋愛のテーマ曲が収録済みになっています。

さらにイメージクラフト名義の「いのこり教室」という作品も2006年夏発売予定だったのが、やはり発売されていない模様です。この時期にいろいろな事情があって開発が長年ストップしていたのでしょう。

こういった事情があると、数年来埋まっていった素材の焼き直し?という心配をしたくなりますが、ゲーム的な仕様は近年のビジュアルアーツ系作品と遜色ない標準的なものになっています(メッセージ進行させても音声再生を切らないオプションあり)。映像や音声面のデキを踏まえても、古くささ・時代遅れ感は現状ほぼないといって差し支えないでしょう。

とりあえずの感想はこんなところです。一部の不安が払拭された一方「全体のボリュームは?」「序盤のシナリオ感のまま進み、最後はラヴ重視な展開だといいのだが」といったチェックポイントも新たに見えてきました。楽しみつつ進めて、またご報告したいと思います。

………そうそう、大宇宙の誇り、美熟母などもつまみ食いましておりますが、どちらもなかなか良い序盤展開。無差別恋愛もいまのところ良い印象ですし、6月は総じてアタリをひけた……と最終的に言えればいいな(笑)

2009/06/16

「無差別恋愛」は結局注文しました

前回のエントリーで「購入を迷っている」とお話しした「無差別恋愛 ~ボクって玩具?~」(イメージクラフトではなくOz PROJECTブランド発売のようです)ですが、マスターアップ報告なされていたこともあって、最終的に注文しました。「美熟母」とともに6月26日到着予定です。

ただやはり、メーカー発とおぼしき情報が少ない点には大いに不安が残ります。声優名非公開はブランド哲学として理解できるにしても(まさかボイス無しってことは今時分ないですよね?、それもわからないわけです)、 販売店Webサイトで実施している特典テレカなどについても言及無し。やはり「更新の少ない公式Webサイト」ってのは、営業面でもある意味足枷かもしれないなぁ…。

今回購入を決意する際のよりどころにしたのが、Game-Styleの作品特集記事にあったメーカーコメントです。「会話式ゲームでストレスなく観られるHシーンは全体の90%以上」だそうです。注文してしまった以上、あとは自分好みの作品であることを祈るのみ!

2009/06/09

2009年6月のエロゲー購入予定。イメージクラフト「無差別恋愛」を買うべきか…

【09/06/28追記】
無差別恋愛に関する第一印象を別記事にて掲載しました。
【追記終わり】

今日も今日とてエロゲーをプレイする日々。ここ数日は、1年前に発売されてちょっとしかやっていなかった「毎日けだものっ」(BISHOP)で遊んでいました。と、余談はそれくらいにして今月2009年6月のエロゲー購入予定をメモしておきます。

【6月19日】
【6月25日】
【6月26日】
以上4本。このうち姫さまはプリンセスは先月5月からの発売延期分です。あと「パンツを…」も迷ったあげく、結局注文しました。この2本は通販送料の兼ね合いから6月25日届けにしてあります。姫さまはプリンセスのプレイが1週間遅れになりますが、まあしょうがない。

んで6月26日分の2作は現状で未発注。この日は気になる作品がいくつも発売されるのですが、すでにビーチクビーチ、マジカルウィッチコンチェルト、姫様ご命令を!は断腸の思いでスルーしました。さすがに経済的限界もありますので…。

義母や実母との恋愛というかなり希有なテーマを謳った「美熟母」はほぼ間違いなく買おうと思っているのですが、迷いにまよっているのが「無差別恋愛」についてです。あらすじから判断するに、性的不満のはけ口として人妻たちに弄ばれてしまうことになった主人公を描く作品です。

ただホームページ上で公開されている情報が極めて少なく(サンプルCGが5枚程度)、今日付で公開されたデモムービーをみる限りはコメディ感も薄い印象。体験版未公開なのはいいとして、声優名が現段階でも公表されていない、さらに必要HDD容量が1GB切っていること(数値だけ比較するとやや寂しい量) 、ブランドとしての前作発売が2年半近く前といった要素が決断を鈍らせています。

絵柄自体は好みですし、「あまり買ったことのないブランドの作品を優先的に購入する」という私的方針からも注目したい作品ではあります。ただ“主人公受け”の作品めあてとはいえ、私自身が好む「主人公のことが本当は好きだけど責めてしまうヒロイン」から、生理的に苦手な「相手方の人格オール無視な肉欲ヒロイン」まで表現形態は幅広いので、買ってみないことにはわからない部分も多々あります。願わくば前者であってほしいのですが…。

いろいろ書きましたが、マスターアップも現状報告されていないし、発売ギリギリ前まで注文を粘るのが正解なのだろうか? ともかく近日中には決断せねば。

2009/06/07

Love Juice「エンドリープ」をプレイ中

「姉ったい注意報」のプレイが一段落、6月発売エロゲーをどうしようか今まさに悩み中の今日このごろですが、すでに購入済みのエロゲーもコツコツと進めています。Love Juiceが4月に発売した「エンドリープ」もその1つ。ただいまのプレイ率は、回想シーンの回収率から判断するにおおよそ25~30%といったところ。エンドクレジットを3回くらいは見たのですが、一般的なフローチャート式アドベンチャーゲームとは微妙に異なる作風のため、「誰それのヒロインエンドを見た」とはちょっと言いづらい感じです。

タイトルが示すとおり“タイムリープ”ものといいますか、同じ日常が繰り返していく中で、ヒロインとの関係性を少しずつ変動させていくのが大まかな構成。2択選択肢がことあるごとに登場し、それによって性交するヒロインが分岐する感覚です。私の場合初回1周目のプレイは非常に短く、たしか30~45分くらいでクリア、性交シーンが1つだけ登場して即座にエンドロールが出たため、ちょっと驚きました。

といっても、実際にはここからがゲーム本番。エンディングで結ばれたキャラの新イベントが、2周目に冒頭に追加されました。しかもそのシーンは1周目でなにもイベントがなかった早朝の教室という舞台はそのまま、しかし2周目では性交が行われるため、その差分を感じられる作りになっています。「なにかおかしい」というプレイヤー自身に気付かせる狙いなのでしょう。

んで2周目以降、前周までに登場しなかった新しい選択肢が登場。特定ヒロインのもとへ行くか無視するかを選ぶ感覚で、行けば性交イベントが発生、無視すれば次週回にその選択肢自身が引き継がれる(再び同じ選択肢が登場する)ようです。そして一度発生した性交イベントは、次周回で基本的に再発しません。ここは結構独特な部分かと。

こういった仕様のため、お気に入りヒロインのイベントは積極的に見に行き、後回しにしたいキャラは保留にするといった行動もある程度可能です。ただしイベントの発生は別ヒロインのシナリオ進行度も影響していそうなため、最終的にはほぼすべての正解選択肢(性交イベントを発生させるほうの選択肢)を選ぶことになりそうな感じです。

1周回のプレイはこれら選択肢が数珠つなぎのようになっており、どうしてもシナリオの連続性が低いように見えてしまうのが本作の難点です。部室にいたかと思えば予告なく突如合宿が行われていたり、教室に行ったらいきなりヒロインがオナニーしてて誘惑されたり…。性交が発生しない一般的なイベントもあるため、「性交前の期待感」を感じづらく、散漫な印象を受けがち、とでもいえばいいでしょうか。

また公式サイトによれば「恋人の記憶を取り戻していく」というのがゲームの屋台骨になっているため、性交シーンは基本的に和姦進行なものの“謎”が提示されて続けており、心のそこからは楽しめていないような感覚が個人的にはちょっとあります。ただし、最後の最後ですべての謎が解明されるゲームと想像されますから、このあたりは前もって心構えしておくべきでしょう。

なお各性交シーンのテキスト的尺は、安心していいと思います。“アトリエかぐや風連射体質の主人公”でこそありませんが、1シーン自体は比較的長尺です。さらに射精シーンをループさせるシステムが組み込まれているため、抜きやすくなっています。

以上、プレイ序盤の感想です。繰り返しになりますが、やはりこのゲームは最後までプレイしないと正確な感想を語りづらいですね。その一方で、序盤の惹きつけが弱い感もあるかな…。なにはともあれまた別途感想を書ければと思います。

2009/06/03

【ネタバレレビュー】姉ったい注意報!?、全クリアしての心境

前回に引き続きまして、ナタデココ「姉ったい注意報!?」の感想を書いてみます。表題に「全クリア」と書きましたが、具体的にはCG・回想シーン回収率100%を達成。前回言及した兎子、文のシナリオに続いて、真姫名ルート、美咲ルートの順でシナリオをほぼ全部読み上げました(音声はスキップ気味)。ただともえ、マリアシナリオについては未読スキップでシーン回収のみ行った、という感じです。

で、結果から申しますと、前回の感想執筆時点から作品の印象は悪い方に転じてしまいました。直接的な原因を申しますと、まず真姫名ルート終盤で発生するシリアス展開に付け焼き刃感を覚えること。シナリオが進むにつれ性交のありようがディープになっていくのではなく、そのシリアス展開だけが前面に出てしまっており、抜きゲーを求める身としては特にギャップを感じました。

もう1つ決定的だったのが、主人公の実姉・ゆきねがほぼ完全にサブキャラ扱いだったことです。私がもっとも性的魅力を感じていたキャラだったこともあり、美咲ルートでついに登場したときは「いよっ、待ってました!」と狂喜。しかしシナリオ展開上、エロエロモードになったゆきねから迫られたときの主人公の対応が「姉弟なのにそんなことしちゃダメだ!」。あ、いや主人公くん、オープニングで裸の姉に甘える描写しといてソレですか……。そこでは女性上位風のイベントCGもあるのに性交自体なし。私自身のモチベーションはそこで途絶。あとは攻略サイト(悠久の刻)を拝見、全シナリオをスキップして、プレイを終えました。

ちなみに全エンディング到達を目指す途上で、本編に登場しないオマケシナリオが2編、回想シーンへ登録されます。1つがちょっとしたハーレム的な内容、そしてもう1つが実姉・ゆきねとの性交シーン。結局のところ、全編通じてゆきねのシーンはコレ1つだけ。CG3枚使っているので気合いは分かるのですが、ただテキスト的尺も短め。気になっているキャラのシーンがフルプライス作品買ってみてわずか1つ……これだけでガッカリした理由がおわかりいただけるかと(笑)

このほか、私がたまたま読み進めたヒロイン4名分のルート特有事象かも知れませんが、各キャラのシナリオを進めれば進めるほど「姉好きな主人公」という設定が忘れられ、「フツーのヒロインとのフツーの恋」がシナリオの主軸になっていた感もあります。生徒総代兼実業家・真姫名を支えようとする主人公、フェロモンが発生してしまう身体になった主人公を守る美咲……。こういった話を綴るよりは、姉と弟のエロスな毎日をストレートに描いて欲しかった気もします。ただこれはあくまでも趣味の問題なので、要求を付けるのはちょっと筋違いですね、スイマセン。

一方、ゲームシステム面はかなり充実していたと思います。音声再生中にクリックしても音声をきらないオプションもありますし、画面右端にマウスカーソルを置くだけでセーブ・ロードスロットがポップアップする仕様は新鮮でした。またオードモード中、再生速度を調整するためのスライドバーが常時表示されるのも便利。BGMが切り替わるたびに曲名を表示するのも、アーケードゲームチックでわりと好きでした。今回はあまり複雑なシナリオ分岐ではないので気になりませんでしたが、強いて言えば未読・既読でメッセージカラーを切り替えるシステムがあればなお良かったかも知れません。
 
結論。私が望む作風は、体験版オープニングですでに頂点だった――─。これにつきるかも知れません。ただ、本編に含まれるシナリオ展開のすべてを、体験版で言及できるはずもありません。これはまあ構造的限界というか、私自身の趣味の問題もあるので、あまりとやかくはいえません。

私の場合、エロゲー雑誌をほとんど読まないため、作品に関する情報はすべて製品公式サイトないし体験版から習得しています。姉ったい注意報についても、ゆきねのキャラ紹介の横に「サブキャラ」と一言でも書いてくれていれば、また違った気持ちで製品と向き合えた気もします。メーカーの方には、発売前解禁情報のコントロールをより精緻に、購入後にギャップを感じさせないものへとすべく、がんばっていただきたいですね。