2009/03/23

「もしもこんなショッピングモールがあったら!?いきます☆」短評

SQUEEZが3月19日に発売した新作エロゲー「もしもこんなショッピングモールがあったら!?いきます☆」。同日発売の別作品が本命ということもあってあまり期待していなかったんですが、思いのほか楽しくプレイしています。

作品最大の特徴は公式サイト(ミラー)のとおり、50人の女性キャラクターが登場すること。舞台は成人男性しか入れないショッピングモールなのですが、八百屋、おもちゃ屋、精肉店、アロマショップなど50店舗があり、そこに勤務する女性キャラクターが50人。そしてそのお店ならではのエッチなことをしていく…というのがのが大まかな流れです。なお現在のプレイ状況はCG開放率は約25%。50店舗は5つのカテゴリーに分かれているのですが、そのうち1つ(ビバハッスルパークの10店舗)を制覇し、そのほか数店舗を遊んだ程度です。

まず良い意味で裏切られたのが、実際には50人以上のキャラクターが登場する点。公式サイトでは50キャラ+メインヒロイン格の案内嬢2人が紹介されているのですが、さらに「3P要員」とでもいうべきその他の女性キャラも存在しており、エッチシーンをバラエティ豊かにしています。まだプレイ途中ですが、全体で55~6名いるのではないかと。

なお声優はさすがに50人起用されていませんので、基本的に各声優が複数キャラを演じ分けています。ただ人数自体は多く、公式サイトで調べたところ未来羽、澄白キヨカ、このは、青葉りんご、桜川未央、水鈍なな歩、東かりん、杉原茉莉、高槻つばさ、中家志穂、香澄りょう、かわしまりの、野宮香央理の13名。3P要員などはもしかしたらこれ以外の方達が担当されてるかも…(エンディングを見ていないので未確認)。

また「成人男性しか入れないショッピングモール」という前提があるためそこかしこで乱交しているような懸念があったのですが、そのあたりはうまくぼかされていると感じました。例えば、ある店舗などでは人前で堂々と性交するような描写があるのですが、他の一般客は「羨望のまなざしでみていた」とト書きされています。これらの配慮があって「エッチな店員さんばかりだけど、実際に彼女たちとエッチしているのは主人公だけ」といった雰囲気が醸成されているように思います。

その一方、破瓜表現は徹底してスルーされています。幼い容貌のキャラなどは“不慣れ”であるように表現されていますが、処女かどうかは言明されず、また出血に関するグラフィック面でのフォローはいまのところないようです。このあたりがイヤという人もいるでしょう。

性交シーン1つあたりのボリュームですが、基本的にはCG1枚、その中の特定部分をクローズアップして別CG扱いで1枚というのが基本的な構成になっているようです。この組み立て方でも差分CGを駆使し、パイズリないしフェラ→挿入を表現しています。開発者の苦労は伺えますが、やはり使い回し感はぬぐい去れていないかな…。もちろん単独CG2枚のエッチシーンも一部であります。

シーンあたりの尺は、かつてのアトリエかぐや作品に親しんだ身としてはちょっと短さを感じるものの、ほぼ及第点。射精の傾向も、フェラやパイズリで1回、さらに挿入で1回と複数回行われることが多いようです。

ゲーム本編のシナリオは、店舗シナリオクリア時にもらえるスタンプの数に応じて進行。5店舗クリア達成ごとにちょっとした会話イベントがあり、前述の案内嬢2名との仲が進展していきます。ただゲーム内に残日数や選択可能数といった時間制限的な概念はないのでひたすらシナリオ読み進めていけばOKです。会話のテンポも良く、サクサクと性交シーンが見られます。会話中の選択肢なども少なく、あっても中出し・外出しを選ぶ程度…と書くとゲーム性を心配される人もいそうですが、気軽に遊べる抜きゲーとしてはベターな仕様だと思います。

また同じ店に複数回訪問できますが、会話やシナリオなどは変化しません。ただゲーム内パラメータ・実績である各キャラへの中出し・外出しフラグ、通算エッチ回数カウント、中出し時にもらえる“名刺”の収集などにチャレンジする場合は再訪問しなければなりません。とはいえこれらはあくまでもオマケ要素であり、新規CG開放などには関連しないのではないか、と想像しています(未確定です)。

このほか、ある特定のキャラをクリアすると、エッチシーン付きのサブイベントが発生することもあります。選択画面の空きエリアから察するにたぶん5種類。前述のゲーム内パラメータとあわせて、イマドキのゲーム的な仕様といえるでしょう。

とまあ、簡単にまとめてみました。キャラが多すぎて散漫になっている印象はあまりなく、また店舗を選べばかならずエッチシーンが始まるという一定のテンポ感が、ゲームとしての心地良さを産み出しているように思います。キャラの絵柄自体も非常に好みだったので、嬉しい誤算でした。

最後にも書いたゲーム内パラメータ関連はオマケ的要素なので過剰に期待してはいけませんが、エロゲーとしては新味ある仕様だと感じました。こういったシステム的なチャレンジはドンドンやって欲しいと思います。

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