2009/07/27

「なつドキ! ハーレム」と「ちゅぱしてあげる」の一言感想

某RPGのおかげでゲームプレイ時間が吸い取られまくっている今日このごろ。エロゲーもはかどっていません…(泣) そんなわけで7月24日発売作品について、プレイ感を短くお伝えしておきます。いずれもゲーム冒頭を1時間ほどプレイ、2~3シーンほどの性交表現をみての感想です。

なつドキ!ハーレム
  • 性に対して無防備な女性たちばかりいる家庭で生活、エッチなハプニングに巻き込まれて主人公が悶々としていく話。ビミョーにダーク感がある。
  • 選択肢とキャラの対応関係がわかりづらいため、一発でお目当てキャラのシナリオにいくのは難しい。ただしシナリオチャートが実装されているのでトライ&エラーを繰り返せば問題ないかと。
  • 叔母・静流シナリオは、わりと肉欲優先なシナリオ構成。直前にプレイした体験版を改めて振り返ると、他のキャラもそんな感じかも。個人的には懸念材料。
  • 静流は亡夫への操を立ててているため、主人公とのエッチは肛門性交中心っぽい。性的に我慢できない主人公につきあうという感じのため、ラブラブ感はありそうでない。
  • 前作「恋妻びより」と比較して回想モードが刷新。サムネイル表示からシーンを選べるようになった。空き枠から判断するに、愛海・七海姉妹が「双子」としてひとくくりにされてるため、CG配分比の面で不利かも?
ちゅぱしてあげる
  • かなり脳天気なお手軽抜きゲー、というのが第一印象。お目当てのキャラを選んでいくだけで、当該シナリオがサクサク進む。
  • アピールポイントとしてパッケージ裏面にも書いてあることだが、前戯の表現が長文でしっかり構成されている 。本番前にフェラや手コキでガッチリ射精する表現が多い。好印象。
  • エッチアニメーションはなかなか良い(背景がゆがまないタイプ)。すべてのシーンにアニメがあるかは不明。なお設定オフにもできる。
  • 回想モードの空き枠数から察するに、エッチシーンの配分は全キャラほぼ均等。
いまのところ、ちゅぱしてあげるは「いつものアトリエかぐや作品」という感じで安心してプレイできています。なつドキ!ハーレムのほうは、プレイを進めるのがちょっと怖いというか…。できればもう少し穏和な作品であるといいかも。

…といっても、これらはあくまでも序盤も序盤の印象なので、どんどん変わっていくでしょう。その変わっていく体験をできることこそが、物語なりエロゲーを読み進める快感なわけですしね。

2009/07/09

「バックログ」をめぐる一考察

ここのところ作品別感想ばかり書きつづっていたので、たまには違う話題でも。

ネット上の各種エロゲーレビューサイトを見ていて「私だけ異質な意見なのかなぁ」と思う要素があります。それが、表題にも挙げた「バックログ」にまつわる仕様です。読み進めてしまった文章を、マウスホイール上回転などの操作で再表示、簡単に読み返すための機能であり 、アドベンチャーゲームであればほぼ標準的に搭載されているアレですね。キャラクター音声の再・再生(ヘンな表現だな)が同時に行われることも。

このバックログ機能は大別すると2種類あります。1つは機能オンで全画面いっぱいに過去メッセージを羅列させるタイプ。同時に背景が暗転して、一度にたくさんのメッセージを表示してくれるので、キー押下数が少なくて済む、メッセージの流れを把握しやすいというのがメリットでしょう。アトリエかぐややブラックパッケージ作品はほぼすべてこのタイプだったと思います。

もう1つは通常のメッセージウインドウそのままで、そこに表示されるメッセージだけを巻き戻していくというタイプ。読み返し量が多いほどキー入力回数が増えますが、背景の暗転などが伴わないため、CGを見つつメッセージを再確認できます。私の記憶が確かならば、裸足少女作品はこちらの方式を採用しています。マリゴールド系列作品はこの2方式どちらか選択することも可能だったかな?

どちらが好みかは人によって分かれると思うのですが、私は後者の支持派。「とにかく常にCGを見ていたい」というのが最大の理由で 例えば性交シーンにあわせて自慰するケースなどに重宝します。

一方、私が見るレビューサイトでは、どちらかといえば前者を支持する声が多い模様です。ただこの方式だと、“良さそうなシーン”がきたときにクイックセーブなりなんなり一手間かけてデータ保存をしておかないと、劇中の絶頂とプレイヤーの絶頂を合わせづらいように思うのですが、いかがでしょうか。

そんなこんなで、バックログの仕様だけ見ても、「すべてのゲーマーを満足させるただ1つの最適解」がいかに遠大なものかを実感してしまいます。個人的趣向はもちろん、自慰に使うかどうか、インストール先がデスクトップPCかノートブックPCかでもまた変わってくるはず。異なるニーズを開発者がどのようにくみ取っていくか、期待は尽きません。

2009/07/04

「無差別恋愛」全クリア後の感想

6月26日発売のOZ PROJECT(イメージクラフト)「無差別恋愛」をクリアしました。1日2~3時間ずつ、3、4日ほどかけてプレイ。既読重複は除いて、ほぼすべてのシナリオおよびエッチシーンを音声スキップさせることなく読み、CG・回想モードの枠がすべて埋まった状態を迎えています。なおプレイ直後の第一印象をすでに掲載していますので、あわせてお読みください。

まずシナリオ全体の方向性ですが、基本的にはほぼすべて主人公とヒロインによる和姦になっています。シナリオ冒頭こそ主人公がやや辱められる展開ですが、陵辱感はあまりありません。男女ともどこか性交を期待している予兆があります。シナリオの調子としてはコメディでもシリアスでもなく、ポジティブな意味で“抜き”だけを追究した仕上がりになっています。

私が気にしていた主人公以外の男性描写は、ほぼゼロに近い。ヒロインの1人・恵美の夫だけはシナリオに関わってくる(立ち絵や顔の表示はなし)きますが、それ以外は登場しません。この恵美だけはビッチといいますかインモラルといいますか肉体関係優先といいますか、電車内性交や夫を交えての3Pがある変化球的存在で、個人的には苦手な展開でした。

その他ヒロインは、基本的に主人公以外眼中になく、好意を全面に表してくれます。なおあらすじにもある主人公の兄ですが、ヒロイン・綾(兄嫁)との仲は芳しくなく、セックスレスの上で別の女と浮気している設定で、実体は登場しません。綾自身も主人公への好意を持っています。

ゲーム性については、シナリオ序盤で2択選択肢が最大4回程度出現する程度で、難しくはありません。既読スキップもありますので、その気になれば短時間で全シーンを回収できると思います。ただしエンドクレジットはスキップ不能の模様。一度みたエンディングの際はもしかしたらスキップできるかも知れませんが、未検証です。

エンディングは各ヒロインごとの個別エンド、母娘丼、全ヒロイン登場(ハーレム的展開を予想させるにとどまる)の合計7種類。共通部で多少分岐があるものの、個別シナリオ進行後の性交シーンは基本的に1~2シーンずつにとどまります。相手への告白をしてラブラブになった直後にエンディングになってしまうため、もう少しその後を見たい気持ちもありました。

ゲーム全体のボリュームはCGが約80枚。対して回想シーンの登録は30。これが示すとおり、序盤やエンディング以外、1シーンあたりのCG枚数がほぼすべて3枚ずつという贅沢な造りになっています。 テキスト的尺は中の上といった印象ですが、シーンごとの射精表現回数はあまり一定していません。CG3枚使って1~2回の時もあれば、1枚のまま2回であったりと色々です。私の好みだけを言えば、シーンあたりのCG枚数を減らしてその分別のシチュエーションを増やして欲しいとは思いますが、方向性としてはなんら否定されるものではなく、むしろ好みに思う方もいるかもしれません。

基本的に、主人公が住むマンション内で話が進むため、屋外性交などはかなり少数派。主人公やヒロインの部屋で性交するケースがほとんどです。バリエーションという意味では魅力薄かもしれませんが、個人的にはこのほうが落ち着いてできる (女性を労っている感がある)ので良いと思いました。

このほか性交シーン関連で気付いたのは、挿入やピストンに伴う効果音、女性の喘ぎ声などをバックグラウンドで鳴らし続ける表現がないこと。メッセージを読み進めてもボイスを切らない設定は可能ですが、ちょっと寂しい気もします。また声優名は公式サイトなどで公開されていませんが、エンドクレジットで確認できます。
  • 綾:手塚りょうこ
  • 美智恵:市奈あき比
  • 梨加:柊ことり
  • 恵美:ひかる
  • 真沙子:奥川久美子
初めて名前を聞く方もいますが、トータルでは演技面の不満ほぼなし。強いていえば、柊ことり氏がちょっとたどたどしいかも知れませんが、性交シーンで白けることなどはまったくありませんでした。

それと少々驚いたのが、エンドクレジットに表示されるスタッフの人数です。上記の声優5名に加え、原画の鈴木FALCO氏、シナリオの魔王タン氏、テーマソングの作詞・作曲以外は制作進行のキキ氏のみという陣容。普通であればディレクターやプロデューサー、CG担当者の名前などがズラっと並ぶはずですが…。こういった面からもこの作品の特殊性を想起してしまいます。

なお作品の難点に挙げられるのが、誤字・脱字を含めたシナリオ面での不備です。例えば、公式サイトでは未亡人と紹介されているヒロインが本編では離婚者扱いになっていたり、 事前情報と異なっている表現がいくつかありました。自慰という本来の目的への影響は少ないのですが、どうしても「やっつけ感」を覚えてしまい、シナリオ以外の別の部分の魅力を損なう可能性も否定できません。

以上、実際にプレイしてみなければ分からない部分を中心にまとめました。作品を一言で評するなら「標準的な抜きゲー」。原画が気に入ったならば満足度は高いと思いますが、良い意味での予想の裏切りを期待した場合には物足りないかもしれません。

2009/07/03

2009年7月のエロゲー購入予定~体験版が面白かった「なつドキ!ハーレム」など2本

毎月恒例のエロゲー購入予定、その2009年7月度版です。

【7月24日】
以上2タイトルです。スルー作品は同日発売の「しこたまスレイブ」、そして7月31日発売の「かてきょ~らいふ」「ひしょ×ひしょ」「ラブ×マゾ」など。6月に4本も購入してしまい、さらに8月にも同レベルで買ってしまいそうなので、中休み的に抑えてみました。

さて「なつドキ!ハーレム」については当初否定的な見解だったのですが、体験版をプレイしてそれが一変しました。同体験版では、エロ無しのプロローグ部分をクリア後に4つの性交シーンが開放されるのですが、そのうち3つが3P以上という破格ぶり。母・娘2人をまじえた4P(パイズリのバリエーション的なシーンで本番はなし)もあります。前作「恋妻びより」のハーレムシナリオは、堕落というか鬱展開というか、救いのない描かれ方だったのに対し、それを一転させてきたようです。

なお各シーンのテキストも比較的長尺で、私が望む要素を十二分に備えているのではないかと、いまのところ想像しています。期待の反動で落胆する可能性もゼロではありませんが…。

もう1つの「ちゅぱしてあげる」も、前作「毎日がM!」からの改善を期待してのもの。原画自体は非常に好みだったのですが、主人公とヒロインの関係性が目を背けたくなるような内容(SMではなく弱者いじめ)にしか個人的には見えませんでした。その不満を伝えるべく、アトリエかぐや宛にはじめてアンケートはがきを送ったほどです。

それが一転、本作では和姦志向をイメージさせる方向に。また登場キャラ4名中3名まで姉系ですから、おそらくは「主人公を甘やかす展開」になるのではないかと…。勘違いだったらさすがにショックですが(笑)

この7月発売のの2作品、正直言って期待と不安が入り交じっています。少しでも私の好みと縁ある作品であれば……。その願いとともに、開発関係者各位への激励の言葉にいたしとうございます。

「セーラー服心療妻科」の出演声優などが公表

5月27日のエントリーで少々触れた「セーラー服心療妻科」(ローズクラウン)の追加情報が7月2日付けで公開されていました。個人的注目は出演声優。担当キャラの一言アピールをあわせてそのまま転記しますと、良家の奥方・鏡夏(きょうか)を氷室百合、主人公の実母・未来(みらい)は楠鈴音、昔なじみの人妻・いずみを芹園みやの3氏がそれぞれご担当するそうです。

私は氷室氏のお名前だけ初耳ですが、2008年頃から活動されている比較的新しい方なのかな? 著名な方の別名義って可能性もありますが、なににせよ楽しみ。残るお二方は抜きゲーへの出演機会も多いですから、シナリオさえしっかりしていれば不安はないでしょう。

そのほかサンプルCGやセールスポイントなどもアップデートされていたので、興味のある方はチェックされるといいでしょう。もし体験版などが公開されていたら、またこちらでご報告したいと思います。